アフター7の婚約者サマ!?



好きだからなのか、驚いているせいなのかはわからない。

けど。


この胸の高鳴りこそが、シンデレラストーリーの幕開け……



「あ、あの……」

「おまえ、

責任とって俺の婚約者になれよ」



甘い魔法にかけられて、姫は王子に囚われるー…



「こん…やくしゃ……?」


呆然とする私の言葉に、八王子さんは顔色一つ変えずに頷く。


「あぁ。じゃなきゃ、俺はあいつらに合わす顔がないだろう?」

「それは……そうですけど」


成行きとはいえ、八王子さんは友達に私が婚約者だと宣言してしまった。

今更嘘でしたなんて言える空気ではないけど……



「別に、本気で婚約者になる必要はない。あいつらに会うとき、俺の横で、婚約者っぽく振る舞ってくれればいいだけだ。

簡単なことだろう?」

「………っ!」


こんなのって!!

ずっとずっと大好きだった八王子さん。

婚約者を演じるなんてできないよ……っ!!