アフター7の婚約者サマ!?









さまざまな色のネオンが夜の街を彩る。


もう12時を回る時間だというのに、道行く人は絶えない。


眠らない街。

それは、人々を虜にする甘美な誘惑。


八王子さんはその一切に目もくれず、ずんずんと歩いて行く。


あたしを抱きかかえたまま、一言も喋らない。


八王子さん………。


話しかけようにも、八王子さんの表情が険しくて、思い留まってしまう。

それを繰り返しているうちに、気付けば街を抜けて、海沿いの公園にたどり着いていた。


街とは違う静かな場所、

海が街の明かりを余韻のように映し出している。


駅からも遠ざかってるし、

多分、終電も逃しちゃったよ……


このまま一体、どうなっちゃうんだろう?


そう思い始めた矢先。


「ここまで来れば、あいつらにも出くわす心配はねえな」


ゆっくりと足を地面に下ろされた。