アフター7の婚約者サマ!?




ちょ、八王子さん!

何言って………っ!



「~~~っ」



"誤解です"と言いたくても、

八王子さんの胸にぎゅっと頭を押しつけられて、喋ることができない。



どうすれば…っ!



「咲人。その子困ってるんじゃ…」



さすがに無理がありすぎる状況に、友達が止めに入ってくる。



「ふぉうふぁんへす~(そうなんです)!」


「なになに?俺の友達の前だから緊張してんの?仕方ない奴だな」



それでも八王子さんは動じるどころか、クスッと余裕の笑みを零した。



そして突然。



「っきゃ」



ふわっと体が浮き上がる。


……う、うそっ、これって//


私……

今、八王子さんにお姫様抱っこされてる//



「あ、あの…「あー、悪い。いきなりでコイツも緊張してるみたいだから今日は帰るわ」



え…っ!?


八王子さんは、私を抱きかかえたまま歩き出す。



「おい、咲人!

…ったく、悠里ちゃんのこと、あとでちゃんと紹介しろよ」


「……わかってるって。

それじゃあな」



ガチャン



背中に聞こえた友達の声は、店のドアと共に閉ざされた。