そんな私達が立ち去れるはずもなく、
佐田くんを取り押さえながら、私も状況を見つめていた。
「おい、咲人。なんか言えよ!!」
男友達が掴みかかろうとするが、八王子さんはその腕を押さえる。
「…………」
「んだよ咲人!!」
力で敵わないから、友達はますます声を荒げる。
八王子さんはそれをギロリと睨みつけた。
そしてフッと息を零し、静かに口を開いた。
「………いるよ、
婚約者なら」
八王子さん………。
「じゃあ今すぐ写真見せろよ」
お酒に酔った友達の挑発は止まりそうにない。
きっと八王子さんが証拠を出すまで引き下がってはくれないだろう。
「写真も何もここにいるだろ」
「は……?」
私も八王子さんの友達も頭に?マークを浮かべたとき。
グイーッと、左腕が引っ張られた。
「こいつだよ」

