「うん、わかった」
「ごめんね、佐田君」
「気にすんなって」
佐田君はクスッと笑って、そして「ほら、涙拭きな」と、私の前にハンカチを差し出してくれた。
「うん……」
涙を拭いて、顔を上げると、佐田君の笑顔が見えた。ほんの少し悲しさの混じった、今まででいちばん優しい笑顔。
「佐田くん…好きって言ってくれてありがとう」
いっつもいたずらばっかりで、世渡り上手で、いろいろなことに気づいてくれる。
私のたった一人の同期。その一人が佐田君でよかったってすごく思ってる。
ねぇ、佐田君……。
ありがとう。
あなたに出会えてよかったです……。

