アフター7の婚約者サマ!?


そして、歩きながら教えてくれた。

「ドッキリっつーのは嘘だけど。ただ振られるのは面白くないじゃん」

っていたずらっ子のような顔で。

ただ振られるのは面白くないって……。

佐田君の考えは相変わらず私の斜め上をいっている。


でも、嘘じゃないってことは……。

佐田君は、私のこと……。


「……っ」


痛い……。心が痛いよ。

今まで佐田君は、どんな想いで私と接してくれていたんだろう。

明るい冗談の裏で本当は何を考えていたんだろう。


胸をギュッと押さえると、涙がこみあげて、それは頬を静かに落ちていった。


「ごめん…佐田君……」

「なーに謝ってんだよ。
今のは姫川が謝るところじゃないだろ?」


涙声で謝る私に対し、佐田君は笑顔を崩すことはない。