「ほら、行くぞっ!早くしないと八王子さん達の話終わっちゃうぜっ!」
差し出された手。
顔を上げると、いつものおどけた佐田君の笑顔があった。
「あ、うん……」
佐田君の手を掴むと、佐田君はグィッーと私の手を引いて起き上がらせて、そして耳元で囁いた。
「好きだ」
「……っ!?」
え、えぇーーー!?
不意打ちに思わず佐田君を見ると、佐田君は舌を出した。
「ドッキリ成功!予想以上に驚いてるなっ」
ど……
「どっきり……!?」
全然ついていけないよ……。
冗談だと聞いても、ドキドキと胸は鳴りやまなくて。
立ち尽くしていると、佐田君は私の背中を押して、ドアのほうへ歩かせる。

