「お待たせしました!」
急いで戻ると、八王子さんと佐田君、そしてスタッフさん達が白いテーブルにICレコーダーと、紙のたくさんの資料を並べ話し合っている。
「姫川こっちこっち!」
佐田君が大きく手を振って、八王子さんにまた「静かにしろ」と言われていた。
まったくもう、佐田君は。
なんて思いながら、2人の元へ行く。テーブルに無造作に並べられた資料の何枚かを手に、佐田君が顎に手をあてている。
「さっきまでのインタビューなんだけど、結構内容が多くて、どこを抜粋しようかって迷ってんだよね」
「私も見てもいい?」
「おう」
佐田君が持っていた資料を渡してくれる。美香さんに話を聞いた八王子さんのメモをワードで打ち出したもの。
確かに2ページ分にしては内容が多すぎるかも。デートについての質問一つ一つに、美香さんはとても詳しく答えている。

