「俺やおまえの気持ちが、これからどう変わっていくかはわからない。
けれど、美香が幸せになれるまでは、美香を一番に優先するから。
だから美香も前に進む努力をしてほしい。
俺は美香に幸せになってほしい」
付き合っていたころのような優しい笑顔を浮かべた。
私への気持ちがなくなっても咲人は変わらず優しくて。
そんな咲人への気持ちを消すなんて無理だった。誰にも渡したくないって思った。
どうしても、どうしても離れたくない……。
「私も頑張るから…私が結婚するまで咲人も結婚なんてしないで……」
ごめん咲人。
ワガママな私を許してください。
私は彼の優しさにつけこんで、彼の人生を奪ってしまうような、何より最低な約束をさせた。
*

