「いや……人見知りってか、すごい周りを警戒してるように見えるけど、八王子さんの前だとすごい笑ってるからさ」
「佐田君……」
そういうところ、本当に佐田君は鋭いと思う。ふざけてるように見えて、ちゃんと人のことを見てるんだもん。
「どうなんだろう…私にもわからないや」
でも私の口からは言えない。2人の関係は……。
ズキンと痛む胸を押さえながら2人のほうを眺めていると
「そっか、ま、いいかそんなこと。
それより大原さん休憩入ったみたいだぞ!」
佐田君が八王子さんが座るテーブルを指さした。そして「八王子さん取材どんなでした~?」と駆け寄っていく。
私もその後に続いて、テーブルの上に広げられた書類を覗き込んだ。八王子さんがたくさんの書き込んでいるのが見えた。
男の人とは思えないような綺麗な字。細かなところまで書き込まれたその内容は、美香さんの憧れのデートプラン。

