「佐田君もあんな美人と付き合いたい?」
「えっ?んー……別に」
「意外だね」
「だって疲れそうじゃん。
俺は一緒にいて楽な人じゃなきゃ無理だと思う。あ、あとノリいい人とか!」
「佐田君のノリについてける人なんていないよ~!」
「なんだとコラ」
「本当のことって……わゎ!」
佐田君に頭を小突かれそうになって頭を傾ける。そのときふと、八王子さんと話している美香さんと目が合った。
あ……。
美香さんも一瞬びっくりしたような顔をしたけど、キッと強い視線を向けられた。
でも怒っているというよりは、悲しげで。今にも泣きだしそうな、そんな表情をしていた。
美香さん……。
「あの人ってさ……八王子さんの知り合いかなんかなの?」
「え?」
佐田君も今の美香さんの顔を見ていたのか、美香さんのほうをじっと見つめながら尋ねてきた。

