アフター7の婚約者サマ!?


答えなんて最初から決まってる。それ以外を望むなんてありえないの。だから……


「待ってます。
だから……約束ですよ?」


そっと手を伸ばして、小指と小指を絡める。私より大きくて温かいあなたの手。

絡めた指の向こうに見えるあなたが、涙で一瞬ぼやけた。


「もう……一人で苦しまないでください。
私はあなたの婚約者なんですから」


それが偽物の関係だとしても、それでも。

今はこれが私達を繋ぐ精一杯だから……。

「ありがとう、悠里」

でも大丈夫。たとえ"好き"という言葉がなくても、あなたの想いはちゃんと伝わってる。


「”咲人”さんも、ありがとうございます」


その笑顔が見れたことが何より幸せですー…。


そのまま、八王子さんは私の手を握ったまま眠ってしまっていた。

でもその表情は穏やかで、おでこにそっと触れると熱もだいぶ下がっているみたい。


色々あって疲れちゃったんだろうな……。


そう思って、その日は起こさないように帰ったんだ。