美香は早くに内定を決めていたから、大学生活にも比較的ゆとりがある。
それに対して俺は試験勉強、面接練習、それから第一志望の企業に落ちたときのために、滑り止めとして何社か受けなくてはならなかった。
正直言って時間に余裕など全くなかった。
昼は授業の他に企業説明を聞きに行ったり、大学で面接練習したり。夜は試験に向けて勉強しなくてはならない。
俺は美香と一緒にいても、試験勉強ばかりしていた。
そんな俺を、美香がどんな思いで見ていたかなんて、考える余裕もなかった。
恋人なら俺の就活を応援してくれているだろうって、勝手に思っていたんだ。
しだいに俺が構ってくれないことに対する寂しさから、美香は俺にあたるようになった。俺も忙しさからイライラしていて喧嘩することが多くなった。
そんなときだった。
美香が浮気したのはー…。

