「関係あるさ」
「え……?」
美香がどう思っていようと俺には関係ある。だって……。
「俺が嫌なんだよ!こうやっておまえが一人で泣いてるのを見てるのは!」
「何それ……。
私……泣いてなんか…っ!」
声を上げる美香の頭をグイッと自分の胸に押し付け、それ以上を言わせなかなった。
腕を美香の肩に回す。そしてもう片方の手を、グーにしたまま震える美香の手に重ねる。
ビクッとなって一瞬グーが解けた手のひらを強く握ったんだ。
「……好きだ」
その言葉は自然と口から出ていた。
最初は同情心だったのかもしれない。けれども、悲しげな笑顔を見たあの日。感じた想いは同情なんかじゃない。
美香の心からの笑顔がみたいって本気で思った。そして心から笑わせてやりたいとも思った。
こんなにも好きになっていたんだよ、美香のこと。

