アフター7の婚約者サマ!?



仕事では、その発想力や行動力が発揮され、同期の中でもとても活躍している。

一緒に働いていて、佐田君にはすごくお世話になった。


でも。

それとこれとは別問題。

尾行なんて一歩間違えれば犯罪行為に等しい。


「私はいいよ。
そんなことしたら、八王子さんに悪いもん」

「え~~~。
姫川が付き合ってくれなきゃつまんないじゃん」

「つまんないって、佐田くん……」


呆れ顔の私を見ても、佐田くんは笑顔を崩すことはない。


「本当はさ………」


そしていつも笑顔の彼の場合、

―…時に意地悪を言う笑顔、というものも存在するのだ。


「俺より姫川の方が知りたいでしょ?」

「……………っ!!!」


さ、佐田くん……っ!?

何言って……!!

私はパクパクと空いた口が塞がらない。