「ちょっと来い!」
夢中で美香の腕を掴んで、洗面所に連れていくと、閉じ込めるようにして扉を閉めた。
「なに…咲人…!どうしたの…?」
美香の言葉も無視して、暗闇の中、手探りでスイッチを探してカチッと電気をつけた。
すると半袖ワンピースの美香の姿が露わになる。
その姿は酷いものだった……。
ワンピースからのぞく細くて白い腕はアザだらけで、あちこちが痛々しく腫れ上がっていた。
「美香……」
「……っ」
「どうしたんだよ、そのたくさんのアザ……!」
美香は"日焼けしたくない"とか言って、夏でも長袖ばかり着ているような奴だった。
初めて聞いたときは、女子ってそんなもんかって何も疑問に思わなかった。
だけどそれが勘違いだと、この瞬間になってやっとわかった。
本当はこのアザを隠すためだったのか……?

