アフター7の婚約者サマ!?


「今日は他に予定はないのか?」

「はい。遅いので書類届けたら、そのまま帰るつもりでした」


「あのさ」と八王子さんは切り出して。

「こんな状態で悪いけど……少しだけ、話を聞いてくれないか?」


話……って。

八王子さんが具合悪いのにとか、もう遅い時間なのにとか、いろいろ思いついたのに、気づけば私は返事していた。

「わかりました」

八王子さんの話。それがすごく大事なことのように思えて、頷いてしまったんだ。


「ありがとう」

ゆっくりと立ち上がると、リビングに戻っていく八王子さん。

履きかけた靴を脱いで、もう一度彼の家に上がった。


「座ってて。今…飲み物でも……」

「大丈夫ですから!八王子さんは今すぐ布団入ってください」


八王子さんの背中をベットの方にぐいぐい押して、半ば強引に横にならせる。そして足元の布団を首までかけて、私はベットの横に座った。


「具合悪いときくらい、気を遣わなくてもいいんです。
話なら…ここで聞きますから」