アフター7の婚約者サマ!?



「咲人!?大丈夫!?!?」


床に横たわる八王子さんを見るなり、駆け寄って肩を掴んでいる。

固まる私の横で、何度も八王子さんの名前を呼んでは、肩を揺すっている。


「やだよ咲人……!
嫌……!行っちゃやだよ。傍にいて!」


大粒の涙をボロボロと零す美香さん。

「……っ」

声に気づいたのか、八王子さんがうっすらと目を開ける。

苦しそうに息をしながら、目元を押さえ、横を向いた。


「大袈裟なんだよ。
熱で具合悪いだけだから……」


掠れた声で答えると、美香さんは私が見ているにも関わらず八王子さんに抱きついた。


「よかった…咲人……!
美香……咲人がいなきゃ死んじゃうよ」

「だから…そんなこと言うなって。
いつも言ってんだろ」

「でも、本当のことだもん!」


抱きつく美香さんを見ていると、二人の関係がますますわからなくなる。