アフター7の婚約者サマ!?


慌てて駆け寄ると、青ざめた顔のまま息を荒ませている。


意識がない…どうしよう……!


『なに今の音!?
どうしたの咲人!?大丈夫!?』


美香さんの声だけが、インターホンから聞こえてくる。

美香さんには悪いけど、今はそれどころじゃない。

八王子さんはとても話せる状態じゃないし、とにかく帰ってもらわなきゃ。


「美香さん、私、姫川です!
今ちょっと手が離せないので、またにしてもらえますか?」


『えっ?手が離せないって何?
咲人と話したいんだけど代わってくれない』


「すみません、調子が悪いみたいで今は話せそうにないです」


『さっき話してたよね?
えっ、もしかして今の音。まさか咲人倒れたの?』


どうしよう!なんて言えばいいんだろう!


あたふたしているうちに、ガチャンとドアが開く音がして。

「咲人……!」

と美香さんがバタバタと部屋に飛び込んできた。