「ふふ、あなたには白が似合いそうだもの。今年は白がたくさん出るから楽しみにしててね!」
デザイナーさんがウインクしたところ、奥から八王子さんと担当してくれている女の方が歩いてくる。
「似合ってるじゃん」
八王子さんが、コートと私を交互に見ながら言うと、デザイナーさんが私の肩に手を置いて八王子さんの前に立たせた。
「スタッフのイチオシなんですよ。これを載せていただけたら嬉しいですね」
「ふぅん。白いコートは別の会社のものを検討していたが、これはいいな。姫川はどう思う?」
「私も…可愛いと思います。
多分お店で見つけたら買っちゃうと思います」
「そうか、じゃあこれを載せようか。佐田、写真に撮ってくれ」
佐田君が全部のカラーを写真に収め、今日の業務は終了となる。
順調に進んだこともあって、予定よりも一時間早く終わったんだ。

