アフター7の婚約者サマ!?


キョトンとしていると、

「いいところってよりは、好きなところかもな…」

そう言って、八王子さんは私に向きなおり、真っ直ぐ視線を合わせた。


八王子さんの顔が正面にあって、その向こうに街を彩るイルミネーションが眩しい。


「俺の話を楽しそうに聞いてくれること。

連れて行った場所を喜んでくれること。

あとは…からかうと、すぐ本気になるところとか」

「へっ!?」


クスリと笑われると、顔がまた熱くなっていく。


「そ、それ……褒めてるんですか?」


すぐムキになってしまう自分が恥ずかしかった。

思わず背を向けようとすると、八王子さんが私の背中を自分の胸に引き寄せた。


「……褒めてるよ。
一緒にいて楽しいし、自然体でいられる気がする」


耳元で囁かれて、心臓がドクンと高鳴る。

「何より……」

言いかけて、私の体を自分のほうに向かせると、髪を優しく撫でられる。


「姫川は俺のことを誰より見てくれてるから」