「あっという間だったな」
「そうですね」
二人で並んで夜の公園を歩いていく。
最初は手を繋ぐなんて、ドキドキしすぎて信じられなかった。
けれど、今はどちらともなく自然と繋がれた手。
手のひらの温かさが心まで満たしてくれる。
「今日はありがとな。付き合ってくれて」
「はい、すごく楽しかったです
こちらこそありがとうございました!」
笑顔で八王子さんを見上げると、八王子さんも優しく微笑み返してくれた。
「良かった。
俺のこと知ってとか言っといて、幻滅されないか心配してたんだ」
「幻滅どころか、いいところを見つけてばかりでしたよ」
お店のチョイスも、エスコートも全て完璧なんだもん。
八王子さんの隣にいていいのか、心配だったのは私のほう。
「ありがとな。
でも、いいところなら俺のほうが見つけたと思うよ」
「え?」
いいところって……私の?

