それから私たちは、ショッピングしたりカフェで休憩したりして、一日を過ごした。
最後に八王子さんが連れてきてくれたのは…湾岸のお洒落な公園だった。
その公園に立っているタワーの展望台に昇ると…
「わぁ…!」
海の向こうのビルや遊園地がライトアップされている。
「綺麗だろ?俺のお気に入りの場所なんだ」
「はい…連れてきてくれてありがとうございますっ」
高層ビルの明かりが海に反射して光が揺れてる。
遊園地の観覧車はピンク、緑、黄色と色を変えていく。
いつまでも眺めていたくなるほどにロマンチックな景色。
でも…。
そんな綺麗な夜景以上に見とれてしまうのは、夜空の色に染まった窓ガラスに映る、八王子さんの姿。
子供のようにはしゃぐ私を、後ろから優しく見守ってくれている。
八王子さんは…こんな優しい目で私を見ていてくれたんだね。
景色に夢中になるふりして、少しでも長くあなたを見つめていたのは内緒の話です……。

