アフター7の婚約者サマ!?



「さっきの映画…私に合わせてくれてありがとうございます」

「気にするな。俺も面白いって思ったからさ」


八王子さんは目を閉じたまま笑うと、グラスの水を口に運んでいた。


「良かったです。私…感動してすごく泣いちゃいました」

「あぁ。ばっちり見てたよ」

「……っ!」


気づかなかった…!

泣きすぎて絶対変な顔してたよ…!


今更恥ずかしくなって手で顔を隠している私を見て、八王子さんはクスッと微笑む。


また笑われてる……。


「でも、女の子なら絶対泣きますよ。あんなに一途に思われてたら」


「俺もあの彼氏はすごいなって思った。
一度は他の男を好きになった彼女を許せるんだからな」


八王子さんは頬づえをついて、外の海を見つめながら言った。


「きっと、彼女のことが本当に好きだったんでしょうね」