どうするのかな…
と思い八王子さんを見つめると、八王子さんは未だにスクリーンをぼんやりと見つめていて。
「八王子さん…?」
名前を呼ぶと八王子さんはハッとしたような顔を浮かべる。
「あぁ…行くか」
八王子さんは私の手から空の紙コップを取ると、足早に回収場所のほうまで行ってしまう。
少し離れた場所に見えた八王子さんの横顔は、少しうかなそうな表情。
なんか…顔色が悪いような?
やっぱり恋愛映画は面白くなかったのかな?
そのまま映画館を出て、お昼ごはんは八王子さんのお気に入りの洋食料理店になった。
カウンターのあるお洒落なお店で、店内から海が見える。
ウェイターさんが赤い表紙のメニューとワイングラスに入った水を持ってきてくれて、やっと一息つく。

