ドキッとして、思わず目を逸らしてしまった。赤くなった顔を隠すためうつむいていると
「あぁ…。俺が無言じゃ気まずいよな」
「そ、そんなことないので気にしないでください」
両手を前で開いて、慌てて否定する。
だって八王子さんがかっこよすぎてドキドキしてただけなんだもん…。
デートのときにふと流れる沈黙は嫌いじゃない。
自然体な感じがしてむしろ好きかも。
「悪いな…。
実は自分の運転する車に人を乗せるのが初めてで…緊張してるんだ」
八王子さんの横顔が苦笑いを浮かべる。
「車買ったのも初めてだし、免許取ったのは大学のときだからさ…」
「そうなんですね…」
私も大学時代に免許を取っただけだから、詳しいことはわからないけど。
八王子さんの運転は、ペーパーの期間が合った風には全然見えないくらい上手に感じる。

