「それで、どうですか?この契約。 僕は、自分の言葉に責任を持つつもりですが。」 「……あたしを必要としてくれるなら。」 「もちろんですよ。では、ここに名前を。」 「……はい。」 あたしは、渡されたペンを走らせる。 「柊明梨嗄(ヒイラギ アリサ)っていうんですね。 柊さんは、一人暮らしですか?」 「……はい。」 「そうですか。未成年の結婚は親御さんの許可が必要なんですが……。 実家まで行かないといけませんね。」