「このままお仕事するつもりなの?」 「そのつもり。」 「……お仕事、やりづらくない?」 「まあ、そうかもしれないけど、明梨嗄の近くにいたいから。 …迷惑だった?」 「ぜんっぜん!ありがと、慶助さん。」 「別に、お礼言われることはしてないよ。 むしろ、こっちこそありがとう。」 「あたしも、お礼言われることはしてないよ?」 「ふっ、そっか。」 顔は見えないけど、慶助さんはきっと、笑っていた。