すごくつらくて、誰かに助けてほしいって思ったとき、 慶助さんは、絶対に助けに来てくれる。 まるで、少女マンガのひとコマのようだ。 そんなことを思いながら、着替えを済ませ、教室へ鞄を取りに行く。 すると、思わぬ人物が立っていた。 「……美咲さん。 なんで?」 「…聞きたいのは、あたしの方よ! なんで、そんなヘーキな顔でいるの? しかも、シャツだって、なんで新しくなってんのよ!? どーせ、また慶助先生でしょ?」