鈍い音と共に血の匂いが漂う



冬夜「――…!」



杏「―…っぅ…良かった…冬夜が無事で…」



リノン「ちっ、余計な事を!」



冬夜「杏!!」


俺をかばって杏は矢に刺された
そして杏はそのまま倒れ込んだ


その頃母さんとエマもこっちに着いた


2人はすぐに杏の元へ駆け寄った


冬夜「杏!しっかりしろ!」


華夜「これは人魚姫の骨…
それに紅羽様の毒が塗ってある!
エマ!すぐに解毒と治療を!」



冬夜「リノン!もう許さない!!」



杏「ぅ…冬夜…良かった…無事で…」



冬夜「あぁ、杏が助けてくれたおかげだ…ありがとう…エマ!」



エマ「大丈夫です
何とか致命傷は避けてます
毒も中和されました
紅羽様対応の解毒剤がまだあって助かりました!」




冬夜「…そっか」



俺はゆっくり立ち上がると母さんも立ち上がった



華夜「エマは杏の治療に専念しなさい
リノンは私と冬夜で止める

命をもてあそび、私達の仲間を傷つけたあなたは許さない!」



リノン「許さないって…もう霊力も空っぽのあんた達に何が出来るのよ」



華夜・冬夜「「お前を倒せる!!」」