私は、怪我も順調に治ってきており、暇だったため購買に本とお菓子を買いにきていた。
購買につき、適当に面白そうな本とお菓子を買い、病室に戻る途中だった。
そんなとき、ふと功太くんの事が頭をよぎり、功太くん元気かなとか思っていると、前方がふと暗くなり、その瞬間誰かにぶつかってしまった。
「きゃっ…」
どさっ
目を開けると、荷物が落ちてしまっていた。
私はぶつかった人を見ようと顔をあげると、その人も倒れていた。
しかも、その人は病院服を着ていた。
私はぶつかってしまったお詫びを言おうと、声をかけた。
「あ、あの…。大丈夫ですか?」
そう言うと、男の人は顔をあげた。
「あぁ」
そう短く返事をすると、私の顔を見た。
「あ、あの。私の顔に何かついてます?」
あんまりにもじっと見るもんだから、何かついているのかと思って、聞いてみた。
「いや、別に」
そう言うと、私の方に近づいてきて、私の荷物を拾った。
荷物を拾い終わると、私に差し出してきた。
「ほら」
「ありがとう」
荷物を受け取ろうと、手を伸ばすと手を掴まれた。
「起き上がらなきゃ荷物持てないだろ」
そう言って、今度こそ荷物を渡してきた。
ぶっきらぼうだけど、優しいんだなぁと思い、私は笑ってお礼を言った。
こういうさりげなく優しい所は、功太くんにそっくりだと思いながら。

