「ん~」


 怜央は目を白黒させて、必死に口を動かしている。


 生クリームでいっぱいになった怜央の口の整理がついたところで、


「どう、おいしい?」


 と倫子は聞いた。


「うん。おいしいけど……」


 すると、怜央が何か言いたげな顔をしている。


「どうしたの?」


「あの、これ……会長の食べてたやつ……」