どうやってお金を本物に変えたか。 それを聞くと、怜央は笑いはじめた。 以前、倫子が鏡に向ける顔を見て笑ったのと同じく、それはなかなか止まらない。 倫子のムッとした顔をよそに笑い続けた怜央は、しばらくしてようやく口を閉じた。 「会長、ありがとう」 その笑顔を向けられては、いくらムッとしていてももう何も言うことができない。 「怜央くんのためじゃないから」 そう言うのが、精一杯だった。