校舎裏、大きな木が何本もある、その一番端の木から歩いて三歩。
(足の短い倫子が五歩も歩いたのは秘密……!)
大きくなりすぎて真っ黒の闇のようになってしまい通り道などない木の間に、ようやく人ひとり通れるくらいの隙間がある。
倫子はその抜け道を通り、夜中の学校に忍び込んだ。
倫子達が普段通っている校門には監視カメラが設置されているが、この抜け道なら見つかる心配はない。
自分の影にびっくりしたり、階段から落っこちたりして進み、職員室にたどり着く。
”丸井”と書いた机を見つけたら、引き出しを開けてケースを取り出した。
持っていたお金と中身を交換して……後は家に帰るだけ。


