生徒会室には、倫子以外の全員がもう揃っていた。


「お、会長ー」


 さっそく話しかけてきてくれたのは、副会長の花咲陸だ。


 彼は学校の誰もが認める人気者。


 少し脱色した髪も、彼らしくて似合っていると思う。


 そしてなにより、すっごくかっこいい。


 ファンクラブが学校内外問わず、二十ほどあるらしい。