「はいはい、しょーもないことで張り合ってないで。倫子挨拶しないといけないんじゃないの?」 「あ、そうだった! 忘れてたー!」 慌てて朝礼台へ走っていく倫子。 生徒会長として、開会式での挨拶を頼まれていたのだった。 「ふふ。倫子のそういう可愛いところ大好き」 麻衣が小さくつぶやいたのを、倫子は知らない。