「行っちゃったね」 「うん……」 目線を地面に落としたままの倫子に、 「会長、もしかして寂しいの?」 と怜央が聞く。 「寂しくなんかないよ! ただ、草抜き二人でやらなきゃいけなくなって嫌だなぁと思っただけ」 ……そう、それだけだよね。