「成紀くんは今生徒会活動中でして、連れて行かれると困る……」 倫子の言葉を半分も聞かないうちに、リーダー格の先輩が遮る。 「そんなの関係ねぇよ」 いや、一時期はやった一発ギャグ風に返されましても……。 と、ひとり後ろの方でことの成り行きを静かに見ていた先輩が、 「成紀、お前は生徒会活動やりたいのか?」 倫子、怜央、それから先輩達の視線が成紀に集中する。 「え……と……俺は……」