真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「で、遼の病室は何号室なんだ?」


「402です」


てことは4階か。


エレベーターで上がった方が早いな。


というか、あいつここに運ばれるたびに402だけど何かあんのか?


そう何回も同じ病室って言うのは、さすがにおかしいだろ。


聞いたところではぐらかされるだろうけど。


「あれ、咲ちゃんじゃない!」


ん??咲ちゃん…?


俺達の前からやってきた看護婦が目の前で止まったと思ったら、誰かの名前を呼んだ。


この中に〝咲〟という名前の者はいない。


でも看護婦は俺達を見ている。


いや、ある一人を見ている。


誰を見てる?


と考えていると、俺の後ろにいた星川が俺の前に出た。


星川…?


にっこりと笑顔を貼り付けた星川がそこにいた。



「お久しぶりです。その節はお世話になりました」


「いいのよ!咲ちゃんも大変だったのはわかってるつもりだから!」


〝咲ちゃん〟


咲ちゃんというのは星川のことだったんだ。


だけど、星川の名前は咲夢のはず。


咲なんて名前じゃねぇ。


何がどうなっているっ?