真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

校門の前に行くと見覚えのある車が止まっていた。


あれか。


あの車種からして、運転してくれてる子はよく実虹にからかわれてる下っ端か。


こいつ、誰でもからかうからな。


「啓介さん!」


「遅くなってわりぃな。すまないが、病院まで頼んでもいいか?」


「わかりました!」


「サンキュー。星川と実虹は後ろに乗れ」


2人は頷くと、車の中へと入った。


俺は助手席に座るか。


「ギリギリまで飛ばしてくれ。ただし、スピード違反にはなるなよ?」


「任せて下さい!伊達に啓介さんについて行ってるわけじゃないので!」


「頼もしいな」


まぁ、あんだけ言ってたらそうなるか。


でも、おかげで警察に追いかけられるということはないだろう。


あれって結構時間使うんだよな。


撒く時間で。


「でも本当に病院でいいんですか?」


何となく言いたいことがわかった。


きっと実虹から倉庫に戻るからとでも言われて、門の前で待機させられていたんだろう。


だから病院と聞いて疑問に思っているんだ。