真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「神風くん!撮るよ、早く早く!」


「おう」


枠に入るため密着して撮ったこのプリクラ。


大事に持っておこう。



「ふわぁー!よく遊んだ!」


「だな。まさかあのまま2時間もゲーセンにいるとは思わなかったけどな」


そう、俺達はプリクラを撮った後、他の店に行くと思いきや2時間もゲーセンにたむろっていたのだ。


星川って、ゲーセンとは無縁だと思っていたが、実はその逆だったなんてな。


でも久しぶりにはしゃいだし、楽しかったからいっか。


「あ、ここまででいいよ!」


「本当に駅まででいいのか?」


バイクで来てるし、送ることも出来んのに。


「うん。それに、神風くんは違反とか嫌いなんでしょ?私なら大丈夫だから、この決め事は守って?」


ヴッ…そう言われると辛いなっ。


すでにもう破ってる身だし。


だけど、俺は星川の言う通り守るつもりではいるんだ。


頭ではわかってるが、どうしても心が納得してくれない。


星川ともう少し一緒にいたい。


それは本音だ。