真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「こ、こんにちわ」


「こんにちわ!可愛い子連れて!もぉ、隅に置けないわね!」


「…何か勘違いしてません?」


つぅか、絶対してるよな?


この人、そう!って思うと、そのまま突き進むからな。


「勘違い?」


「こいつは希姫ですよ」


「えっ、神風くんっ」


袖を掴んでくる星川の言いたいこともわかる。


きっと〝言っても大丈夫なの?〟


そう言いたいんだろう。


「大丈夫だから」


この人は大丈夫。


星川を希姫と知って襲ったりはしない。


「この子が希姫なんだ!うわーっ、歴代で一番可愛いんじゃないの?」


「いや、星川もですが、みなさんも美人でしたよ?」


「え?え?」


あー混乱するか。


紹介まだだったもんな。


「星川、この人はここ〝memorys〟の店長で、hopeの前の姫だ」


「初めまして、14代目希姫の荒内泉です」


「14代目…。神風くんは確か…」


「俺は15代目。泉さんは前の総長の姫なんだ」


memorysは女の子向けの服屋だから、なかなかこないから会うのも久しぶり。


たまーに、集まったりもするが、泉さんは仕事でこないからな。