真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「〝memorys〟…思い出?」


「ああ、思い出の服を再現してくれたりもするんだ」


お客さんの話を聞き、想像力だけで作り出す。


しかもそれが合っているから、また人気になったんだろう。


雑誌にも載ったくらいだし。


それくらい、ここの店はすごいんだ。


「いらっしゃいませ!」


「こんちわ」


「あれ、啓くんだ!ここにくるなんて珍しいね?」


「今日は付き添いで」


「付き添い?」


その言葉に、首を傾げる店長は〝昔〟と変わっていない。


本当、昔が懐かしいよ。


といっても、そんな遠くない昔だけど。


「はい」


「あらあら、あの啓くんが!女の子を連れてる?!」


俺の背中から顔を出す星川に気づいたのか、すごく驚いた顔をしている。


いや、そんな驚かなくても。


確かに、今まで女の子といたことねぇから余計なのかもしれねぇけどさ。


そんなに驚くこともねぇだろ。