「リンチにあって腹ケガしてんだ。倉庫ではなく、家に送り届けてほしい」


「リンチ?!可愛いさっちゃんに何てことをっ!」


「私は大丈夫だから!神風くんが助けてくれたしね!」


笑顔でこっち見られたら…素直に頷くしかねぇじゃん。


まぁ、その通りだけどさ。


「とりあえず、さっちゃんのことは任せて〜。啓ちゃんはどうする?乗っていく?」


俺もカバン持ってるから、帰ると気づいたんだろう。


本当は残りの授業も受けたいが…瑛のこともあるし。


「いや、倉庫に行く。バイクあるから、おれは大丈夫」


「了解〜」


「神風くん、今日は本当にありがとう!じゃあ、また日曜日!」


「無理はすんなよ」


「うん!」


星川が頷くと同時に車が発進する。


車も見えなくなったし、俺もそろそろ行くか。


…あ、日曜日の服どうしよう。