真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「星川、大丈夫か?」


「う、うん。ありがとう」


「…お腹、痛むのか?」


まだ抑えている。


殴ったのはさっき星川を殴ろうとした奴だろう。


男が殴ったのなら、力いっぱいやられたはず。


女である星川からしたら辛いと思う。


「とりあえず、保健室行くか」


「え?これくらい大丈…っきゃ!」


星川の大丈夫はなぜか信用出来ない気がするんだよな。


歩くのも辛いと思い、いわゆるお姫様抱っこをしてみたが…。


これはこれで何か恥ずかしいんだが///


世間の男達はよくやるよ…。


「ちょっ、神風くん降ろして!」


「無理。つぅか嫌」


「嫌って!自分で歩けるから!」


「お腹痛いのに?ここはさ、甘えてくれたらいいんだよ。何でも自分でって背負うな」


星川に足りないもの。


それは甘えるのと、頼らないこと。


今それがわかった気がする。


きっと、頼らないことに慣れてしまったんだ。


だから頼らない。


「…わかった。大人しくしてる」


その言葉に、フッと口の端が上がる。


素直なんだか素直じゃないだか。