真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「こいつ…っ、痛いはずなのに何で平気そうなんだ?!」


男と女を睨みながら、ゆっくりと立つ星川。


痛くねぇわけがない。


その証拠に未だにお腹を抑えている。


きっと星川はこんな奴らに負けたくねぇんだ。


だって星川は何も悪いことはしてねぇから。


「痛いよ?でも、口に出さずに暴力に頼る人には負けたくない」


「っ!こいつっ!!」


やべぇっ。


そう思った時には、窓から飛び出していた。


男と星川の間に入り、男の拳を受け止める。


「勝手に俺のところの姫に手を出されると困るだけど。覚悟…出来てんだよな?」


「ひっ!か、神風!!」


喧嘩は嫌いだ。


特に学校で喧嘩をするのはもっと嫌だ。


真面目でいたいから。


でもこんなことを見過ごすわけにはいかねぇ。


それに、星川に手を上げやがったし。


「かかってこいよ。返り討ちにしてやる」


「っ…す、すみませんしたぁぁあぁ!!」


ちっ、逃げ足の早ぇ。


顔は覚えたし、どっかで会ったら捕まるか。