真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「でも本当にこれで走るんですか?」


「ああ。せっかくのお披露目だしな」


「さっきから気になってたけど、このバイクは特別なの?」


特別…か。


確かに特別の中の特別だ。


そして、星川のお披露目だからな。


大切なことには特別なものでやりたい。


「ああ、これは俺が初めて暴走した時に乗ったバイクなんだ。だから俺の中では特別だ」


あの時、総長と約束した〝ずっと真面目でいること〟


その約束を交わしたのは、このバイクの前だった。


だからこのバイクが動く限り、俺は真面目な総長でい続ける。


それが昔、荒れていた俺へのケジメだ。


「そうなんだ!それならこの子も嬉しいね!」


「それならいいけどな」


星川は本当に不思議だ。


星川の言葉は本当にそう思わせてくれる。


「総長!全員準備できました!」


「わかった。報告ありがとうな」


さてと、準備ができたようだし星川にも移動してもらうか。