真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「啓介さん、遅くなりました」


「いや、急にすまない。…実虹はどうした?」


いつも暎の近くにいんのに。


離れてるなんて珍しくねぇか?


「あー、実虹なら星川さんのお迎えに」


「「はぁ?!」」


遼とハモったのは置いといて。


実虹が星川を迎えに行った?!


「なんで!?」


「何か気に入ったみたいですよ?啓介さんの言うあの瞳に」


なるほど。


実虹ならそりゃあ懐くな。


あいつは強い瞳が好きだ。


別に弱いのが嫌いっていうわけじゃねぇけど、意思が弱いのが気に食わねぇんだろう。


「あんなに強い瞳はそうそういねぇだろうからな。気に入るのもわかるわ」


「遼さんもですか?」


「いや、俺は別にだけど」


別にかよ。


まぁ、星川がhopeに与えてくれるものはでかいだろうな。