真面目総長のお気に入り〜元姫の秘密〜

「本題に入るぞ。俺はこいつ、星川咲夢を希姫にしようと思っている」


「おいおい、それは本気か?」


「本気でこんなこと言えるかよ」


本気だからこそ、星川をここまで連れてきたんだ。


みんなに認めてもらいたくて。


そして、あの星川の強い瞳を見てほしくて。


「えっと…希姫って?」


「希姫っていうのは姫のことです。族の名前から取っているんです」


「族の名前?」


その問いに暎と実虹にじとっと睨まれる。


確かに言ってない俺も悪りぃけど!


睨まなくてもいいだろ!


しかもご丁寧に殺気付きかよ!


「hope。それが俺たちの族だ」


「ほ…ぷ?」


「そうだよ〜。hopeは希望って意味なの!だからhopeの姫で希姫!」


笑顔で説明する実虹に口の端が上がる。


あいつが会って数時間しか経ってないやつの前で笑うなんて。


どうやら気に入ってくれたみたいだ。


遼は星川のこと気に入ったみてぇだし、後は暎だけか。