「えっと…神風くん?どうかした?」


近くで見て思ったけど、本当キレイな目をしている。


その目を見るたびに、自分がどんだけ汚れているのか実感する。


「ついて来てほしいところがあるんだ。時間は大丈夫か?」


「別に予定もないからいいけど…」


「サンキュー!」


その言葉が嬉しくて、笑顔でお礼を言った。


やべっ…嬉しすぎて顔の緩みが戻らねぇっ。


っと、そんな時間はないんだった。


待たせてるから早く行かねぇと。


あいつ短気だからなぁ…。


「じゃあ、行くか」


荷物を持ち、校門へと足を進める。


そこには、黒色の車が一台止まっている。


ぜってぇ怒ってるよな…。


はぁ…めんどくせぇけど、自業自得だしな。